小石原焼 森喜窯(もりきがま)

~福岡県朝倉郡東峰村~

森喜窯 2代目の森山 健治さん

小石原村(現在は東峰村) は、福岡県の中南部、修験道で知られる英彦山(ひこさん)の西麓に位置し、山向こうは大分県の大鹿田焼(おんたやき)の窯里です。 小石原焼は、約350年の伝統があり、現在は45軒前後の窯元が点在しています。

森喜窯(もりきがま) 2代目の森山 健治さんは、北九州市出身。18歳の時に小石原焼の窯元に修行に入り、その後、奥様である森喜窯当主・森山 喜久男さんの娘さんとのご結婚を機に養子となり、森喜窯 2代目となりました。

健治さんが陶芸家を志すきっかけとなったのは、小学1年生の頃に通い始めた近所の絵画教室。高校生になっても通い続けていたそうで、クレヨンでのお絵描きから始まり、油絵や陶芸まで制作するようになったのだとか。

アトリエ風の健治さんの作業部屋では、小石原焼の伝統や使い勝手の良さを守りつつ、常に新しくカッコ良い器づくりを追求する制作がなされています。

6年生の時に「夏休みの友」の表紙に採用された健治さんの絵。家族での森の中でのハイキングの風景だそう。

上から見下ろした構図で捉えた森や人の描写、先頭を歩くお父さんは足だけしか書いていない、など。小学生とは思えないひらめきで1場面を躍動的に描いています。

グラデーションの器ができるまで

森喜窯さんで作られるグラデーションの器は、当店でも人気のシリーズです。’掛け分け’という陶芸技法を使い、3色の釉薬から6色のグラデーションを生み出ています。

①まずは鉄分を含んだ「黒」の釉薬にお皿の半分を。
②釉薬から取り出した直後はこんな感じ。
③釉薬は、どんどんしみ込んでいきます。
④次に「青」の釉薬(白い部分)。 釉薬に浸す位置を1/6ズラす。

⑤最後に「白」の釉薬(黒い部分)。さらに1/6ズラして。

小石原焼 森喜窯
釉薬がそれぞれ1色 or 2色 組み合わさることで6色に!

ろくろでの作業風景をご紹介

健治さんによる成形(ろくろ)作業

↓健治さんによる飛び鉋(とびかんな)作業

作業部屋の片隅にはバイクが。
広々とした作業場の一角には休憩スペースがあり、小石原の職人さんたちの宴会スペースになるのだそう。

森喜窯さんの器は、↓オンラインショップからもご購入いただけます。

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森喜窯さんの器ギャラリー♫